
下のあごが出ている場合(受け口)
下あごが出すぎている(下の歯が出ている)場合は、左右下の歯を各一本抜いて下あご全体を移動させ、奥に引っ込める手術をします。口腔内を切開して下あごの一部を切り離して後ろに移動し、場合によっては下あごの骨を適度に切除します。
切開口を縫合したあとはしっかりテープで圧迫固定しておきます。

- いわゆる受け口のように下顎全体から前に出ている場合と、オトガイ部といわれる顎の先端が出ている場合があります。
- 受け口のように下顎全体が前に出ている場合は、歯槽骨骨切り術(下顎前歯部歯槽骨後退術)で改善します。これは、歯を支えている部分の骨を切り、顎を後ろへ下げる手術となります。
- 顎の先端が出ている場合は、オトガイ形成術により改善します。オトガイ形成術には、メントプラスティー、ジェニオプラスティーがあり、出ている角度や長さで手術法を選択していきます。もちろん、歯槽骨骨切り術と同時に行えます。
- オトガイ形成術の場合も、全身麻酔で行い、一泊の入院が必要となります。オトガイ部を切った場合は骨と骨の固定にはワイヤーを使いますが、削った場合はテープによる圧迫固定を3〜4日するだけです。1週間後の検診の後は、1ヶ月後の検診です。仕上りは3ヶ月後と考えて下さい。
上のあごが出ている場合(出っ歯)
上の顎が出ている場合は、左右の上の歯(前歯と大臼歯の中間にあたる小臼歯)を抜歯します。そこにできた骨の隙間を利用して、上顎の骨全体を後ろへ下げます。セラミック・クラウンなどと一緒に治療すれば、極端な出っ歯も改善され、上品な口もとになります。
上下のあごが出ている場合(口元の出っ張り)
口元全体が出ている場合、上下の手術を同時に行うことで改善できます。
エラが出ている場合
男っぽく見えてしまうということで、エラ張り顔は女性には歓迎されません。ヘアスタイルやメイクの工夫である程度隠すことはできますが、それにも限度があるでしょう。少し痩せたりすると、余計に目立ってしまいます。頬がこけぎみになるせいで、その輪郭が際立ってしまうのです。
俗に「エラ」と呼ばれていますが、正式には「下顎角」といいます。「エラ」が目立つと思われる人は、下顎角の骨が通常よりも発達している場合、その周囲の筋肉(特に咬筋)が発達している場合、下顎角を中心に頬の周囲に脂肪がついている場合があります。
当院のエラ削りは、アングルスプリッティング法やマンディブラーデコルムケーション法、obwegeser-beckers法による咬筋切除術、頬の脂肪吸引まで、患者さん一人一人に合った方法を提案しています。
あごが後退している場合
「口が大きいので小さくしてください」と尋ねてきた患者さんがいました。診察してみましたが口は少しも大きくありません。では、この方はなぜ口元が大きく見えたのでしょう?
実は、あごが後退している人は、さほど口が大きくなくても目立ってしまうのです。このようなあごは日本人の特徴で、欧米人はあごが比較的出ているため、さほど目立ちません。
あごのひいた顔型は、下ぶくれの輪郭になりがちです。それほど太っているわけでもないのに、太って見られることがあります。口元も盛り上がって目立ってしまいます。女性らしくふっくらというよりは、頬のふくらみが顔の下の方に集中して目立ってしまい、輪郭のバランスを崩してしまいます。
また、あごが引っ込んでいる顔は老けて見られます。お化粧をしても華やかな印象を与えにくいものです。これは東洋系の顔の特徴でもあり、あごを補う手術を希望される方は多いものです。

引っ込んだあごの矯正には、局部麻酔で口腔内からインプラント(補正物)をあごに挿入するか、自分のあごの骨を出す方法(オトガイ形成術)をとっています。手術は口の中から行います。顔に手術跡が残る心配はありません。術後は、ぐっと若々しく見えるようになりますし、横顔も美しく生まれ変わります。
「口が大きく見える」という場合でも、あごにインプラント(人工軟骨)を入れてボリュームを出せば、口元に手を加える必要はありません。インプラントは口腔内から埋め込むので、外からは傷がわかりませんし、その日のうちに食事もとれます。
当院のオトガイ形成術は、水平単純骨切り術を共立独自のオステオトームを用いて行います。手術は口の中を3cmほど切開して行うため手術痕が残りません。
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